お口の三大病

あなたを蝕んでいる? お口の三大病

お口の三大病

部位 原因
虫歯 虫歯菌
歯周病 歯肉、歯槽骨 歯周病菌
顎関節症 歯並び、噛み合わせ 不正歯列、不正咬合

お口の三大病その1―虫歯―

虫歯の進行と段階別治療法

虫歯は、歯垢(プラーク)中の酸によって歯が溶かされてしまう病気です。放っておいても、自然治癒することはなく、どんどん悪化していきます。そうなると治療のためには歯を削ることになり、最悪の場合、歯を抜くことになってしまいます。

大事な歯を削ったり抜いたりしないために、まずは口内環境をしっかりと整えることが重要です。虫歯にならないよう日頃からのブラッシングは欠かせませんが、もし虫歯になり悪化してしまった場合は早めに治療を行いましょう。

虫歯はその進行段階によってC0~C4に分類されます。

◆C0脱灰

まだ痛みがない最初期の虫歯。この段階の虫歯は、ブラッシングと最適な処置により再石灰化して治ります。

◆C1 歯の表面(エナメル質)の虫歯

歯の表面が溶けている状態です。痛みはありませんが放っておくと悪化します。この段階ではエナメル質を削り、コンポジットレジンというプラスチックを詰めて治療します。

◆C2 歯の内側(象牙質)の虫歯

虫歯が歯の内側まで進行し、痛みがある状態です。冷たいものや甘いものが歯にしみます。虫歯部分を削り、詰めものをして治療します。

◆C3 神経まで達した虫歯

虫歯が神経にまで達し、激しい痛みが生じます。この段階では神経を除去する必要があります。神経の除去後、被せものを装着して治療します。

◆C4 歯の根まで進行した虫歯

歯の根まで虫歯が進行した状態で、化膿して膿がたまります。最悪の場合は抜歯を要し、抜歯後はインプラント・入れ歯・ブリッジなどの治療を行います。

お口の三大病その2―歯周病―

歯周病は歯の表面に付く歯垢(プラーク)によって起こる病気です。歯と歯肉の境目に付いたプラークから歯周ポケットに細菌が入り込み、歯を支えている周りの組織が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。日本では30代の90%以上もの方が歯周病にかかっているといわれています。

初期の歯周病はほとんど自覚症状がないため、気付かずに悪化させてしまうケースが多々見られます。気付いたときには手遅れ……ということにならないよう、日頃から歯周病を意識し、定期検診を受け早期発見・早期治療に努め ることが大切です。

歯周病の治療法

srp前画像

srp前

srp後画像

srp後

歯周病はスケーリング、ルートプレーニングなどにより感染を除去するのが一般的な治療法です。再発しないよう治療を行いますが、歯周組織の欠損を伴うことがあります。そのような場合は人工膜骨再生手術により、歯周組織を再生する必要があります。

お口の三大病その3―顎関節症―

顎関節症は口をうまく開けられなくなる顎の病気です。不正咬合、歯軋り、悪い姿勢、ストレスなどが原因。「口を大きく開けない」「口を開けると痛みを感じる」──こんな症状は顎関節症の危険信号です。また、「肩こり」「首の痛み」「頭痛」などの症状がでることも。放置するとどんどん進行して、日常生活さえままならないほどの重症になってしまう場合もあります。

虫歯や歯周病をケアするのはもちろんですが、顎や口元の筋肉に負担をかけない「正しい噛み合わせ」こそが、快適な生活を送るポイントになります。健康な顎で毎日の食事を楽しむためにも、顎関節に不安をお持ちの方、顎関節症の疑いがある方は早めに歯科医院で検診を受けましょう。

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